オーダー(打順)を考える
我がチームは、草野球サークル&コミュニティ(クラブチーム)で週末に集まって活動しているチームである。
ある程度のレベルで野球をしていた選手も居るので(高校・大学)、勝負に拘らないのも「俺じゃ無くても9人居ればいいか?」って感じると思うし、スキルの低い選手や欠席の多い選手を全く試合に出さないと選手が減っていくので、さじ加減が難しい。
学生野球や企業チームのように勝敗と実力だけを考えてオーダーが組めれば困る事は何も無いのだが、そうは行かないのが草野球サークルの悩みどころである。
監督首脳陣は相手チームの力量を考え、勝ってグラウンドに来てる全員出さなくてはいけない。
我がチームはそこで頭を悩ますのですが、出席率の高い選手とは野球の話もよくするしチームの主力の自負があるしコミュニケーションも取れてるのでので試合に出さなくてもヘソを曲げるような事はないので問題ないのだが、欠席の多い選手の扱いで凄く悩む。
欠席の多い選手に、次の試合へ参加しやすい配慮をしないとチームは衰退するに決まってる。
ましてや全日本軟式野球連盟に加盟していると、二重登録、助っ人はご法度なので選手が減るのは非常に困る。
よって1に「草野球での縁を一生付き合えるものに」2に「勝負に拘る」を基準に考えるオーダー(打順)になってしまうのです。
監督の私は負けて良い勝負事なんか無いと思っているが、負けが多いとチームも衰退していくし、クラブチーム故に勝ちだけに拘ると選手に監督のセンスを見抜かれて人数不足になるのが目に見えているし悩みどころである。
やりたい野球は点を取られなきゃ負けないのが野球で、守備を固めてピッチャーを中心に隙の無い「当たり前のことを当たり前にやる」野球をしたいのですが、我がチームは現実的に集まって年数回しか練習ができない、試合では日替わりメンバーになってしまう、これでは隙の無いサインプレイや守備を固めて守りの野球なんて出来ないのが現状である。
そこで考えたのは我がチームの出来る野球は「打ち勝つ野球である」でもあるし、相手によって戦略を変える「臨機応変型野球」とでも言いますか。
点差で表すと、5-3や7-5で勝つ野球です、イメージ沸きますか?
監督が力量を見極めて、格下チームにはサインも戦略なんか要らないのですが、格上のピッチャーの時にヒットが出ないのでヒットエンドランやランエンドヒットや送りバントをするスタイルです。
この臨機応変型野球は、格下チーム相手に勝ちを取りこぼす可能性もあるし、格上チームに大敗する可能性もありますが、でも格上チームに勝てる可能性もあります。
格上チーム=企業チームはゴロを打つのも上手い、サインも決まる、守備も完璧 こんなチームにクラブチームがゴロを打ってもエラーしないし、スチール合戦をしても練習量も企業のが上で勝てない。
企業も守備が良くてもこちらがヒットを打てばアウトに出来ないわけで、クラブチームで出来る練習といえばバッティングセンター行くか、素振りぐらい、あとランニングやダッシュやウエイトトレーニングくらいでしょう。
チーム練習ができないので総合力じゃ勝てないので、打力で勝つしか無いと考えました。
一般的なオーダーは
1足の速い選手
2つなぐ小技の上手い選手
3シュアな打撃ができて長打もある選手
4率が良くて長打がうてる選手
5長打が打てる選手
6そこそこつなげる選手
7裏の4番
8ピッチャー
9足の速い1につなげる選手
チームによってカラーはあるでしょうが、こんなところですかね?
我がチームですが・・・上の打順が組めるようなタレントは居ません(笑)
たま~に社会人野球経験者とか絶対的実力の選手がいれば4番に据えるけど、まぁ、みんなどんぐりの背比べ。
打ち勝つ野球なので、ランナー1塁だったら2塁打以上を打てばいいし、ランナーニ塁だったらヒットを打てばいい。
ツーアウトからでも2塁だ二本で一点取りたいのです。
なので選手には平日バットを振ってきてもらうのです、明確な練習材料を与えてますから選手も迷いません。
打ち勝つ野球をするっと決めたらオーダーも考えやすいです。
来るメンバーで主軸になる選手(打つ可能性が高い)が何人か?でもよりますけど。
主軸が2人の場合
(主軸3人の場合)
1 主軸
2
3 主軸
4 私 (3人の場合は主軸)
5
6
7 打てないピッチャー
8
9
あとはどうでもいいですwww
考え方としては主軸になる選手でランナーを返す。
2人の場合はなぜ4番が私かと言うと、主軸2人で格上チームに勝つのは困難で試合後のミーティングで4番の差で負けたと言えば選手も納得するからです。もちろん私も練習してますし4番の仕事するくらいのスキルを身につける努力はしてますが・・・(負けた場合の事も監督は考るのです)
主軸3人いれば勝ちに行きますので、4番に主軸を置きます、5~6番に私、それか私は控えに回って終盤の代打に備えます。
1番が出塁すれば234番で返す。
3~4番に関しては2塁打2本で一点欲しいですし、塁に4番が残っていれば5~6番でどちらかヒット打てればっと考えます。
7番でイニングが終われば、8番9番でどちらかが塁に出れば1番で返す。
僕は8~9番に重きを置きます。
2番バッターが欠席がちな選手にする事が多くて(打席数が多いので)、試合前に「2打席で交代なっ」と試合前に言っておく事で「ミスで代えられた、打てないから代えられた」っとは感じないと思います。
打順は試合の勝つ流れみたいなものが生まれるので、7回で4打席目の1番に回る事が多いし、9回で1番が5打席目が多いので、最終回の相手がプレッシャーを感じる所での主軸に回したいとの考えがあります。
全員出場させるために、2番5番6番7番(8・9番は打席数が少ないので代えづらい) ここを代えれる選手にしとくのがミソです。
このスタイルに行き着くまでに20年くらい掛かりましたが、3年位前までは企業のスタイルのゴロを打って、ミスを誘う、ワンアウト三塁をつくってスクイズエンドランで守り勝つ野球をしてましたが、練習量の多い企業チームには何回やっても勝てませんでした。
今も企業に勝てるのか?と聞かれると大敗もしますし、勝った事があるくらいしか言えませんが、格上に勝てる雰囲気にはなりました。
何より選手がヒットを打つという事に特化して練習するので、選手のモチベーションも上がりました。
このスタイルなら、サインも少ないし、バントやゴロを打つ特殊技術も必要ないので欠席の多いメンバーや新人さんも試合に出しやすくなりました。
メンバーが変われば、もっとメンバーに合ったスタイルでも見えてくるでしょうし、常に模索していきますが今はこんなスタイルで野球を楽しんでおります。
弱者が強者に勝つのがスポーツの醍醐味
少しでも「クラブチームの俺達でも勝てる」をメンバー全員に感じさせたいと思ってます。