やまだノート

草野球さまに教わった頂いたアレコレ

基本を疎かにしては絶対に一流になれない 

こう言う話を大切に思うのは年をとったって事ですかね(笑)

 


基本を疎かにしては絶対に一流になれない 野村克也の指導論 - スポーツナビ

 

このことを思い知らせてくれたのは、私が南海のプレイングマネージャー時代のことである。当時、内野ノックはヘッドコーチであるドン・ブレイザーにお願いしていた。彼のノックは、正面のやさしいゴロばかり。左右に動いてフットワークを要する打球は決して打たなかった。
 するとあるとき、選手の1人がブレイザーにこう注文をつけた。

「もっと左右に散らすようなノックを打ってもらえませんか」

 するとブレイザーは間髪入れずに、こう返した。

「正面のゴロを完璧に捕って投げられるようになるまでは、左右のノックはしない」

 だが、その選手も食い下がる。

「それではあなたの現役時代のようなファインプレーができないじゃないですか」

 この問いに対するブレイザーの答えは明快だった。

「正面のゴロを完璧に処理する。基本的なことがしっかりできるようになり、あとはダッシュ力さえあれば、あのようなプレーは誰にだってできる。だからまずは正面のゴロを100%、捕れるようになってから次の段階に進もうじゃないか」

 ブレイザーにそう言われると、その選手はそれ以上反論しなかった。
 私はそれまで「プロ野球選手だって人間なんだから、ミスを犯すことだってある」と考えていた。だが、ブレイザーは一切の妥協をしなかった。基本のプレーを身につけることさえできれば、応用ができると考えていたのだ。
 ブレイザーの考えは的中した。このやり方で南海の内野陣の守備力はみるみる向上し、レギュラーシーズンではイージーエラーをするシーンが一切見られなくなった。

 話はこれだけで終わらない。あれはたしかヤクルトの監督時代のアメリカ・ユマでの春季キャンプでのことだった。当時、レギュラーの捕手となった古田敦也に、もうワンランク上の技術を身につけてもらおうと、アトランタ・ブレーブスのバット・コラレスコーチに指導をお願いした。

 彼も捕手出身である。古田の長所を一目で見抜き、「彼は素晴らしい能力を持ったキャッチャーだ」と目を細めた。
 だが、「ただし、1つだけ注文がある。彼はキャッチャーゴロを両手で捕っていない」と続けた。これには古田も反論した。

「ゴロを両手で捕るという基本はよく理解しています。けれども自分はキャッチャーゴロは片手で捕ったほうが、素早く次のプレーに移れるし、自信もあるんです」

 そこでコラレスは古田にこう質問した。

「それで100%、エラーしないと断言できますか?」

 古田は間髪入れずに、「99%は成功する自信があります」と答えると、コラレスの表情は一変した。

「ということは、『1%のミスはある』ということだね。その1%のミスで、チームが負けてしまったら、君はどうするんだ?」

 古田は答えられなかった。

 

草野球でも子供の野球でも段階を踏む事が大切で、「あと少しでデキそう」を感じさせるとモチベーションやヤル気を起こすかもしれませんよ〜

 

次のデキるのステップの為にも基本や完璧に出来るようにするって事は大切ですね。