「軟式は〇〇〇」に振り回された私 その二
「軟式は打てないから、転がしてミスを誘う」 「軟式は点が入らないのでランナー3塁にしてスクイズエンドラン」 こんな攻撃が正しいと思って10年くらいやってきましたが、野球のやり方が分からなくなりました。
良いピッチャーが居ればそれでも勝てますが、良いピッチャーだって調子の悪いときもありますし、ピッチャーの出来で勝敗が決まってしまってピッチャーに責任が重くのしかかります。
当時はワンアウト2塁で自分の打席が回ってきたときに、一球セフティバントの構えをして、最低限セカンドゴロを打とうみたいな心構えで打席に入り・・・で「2アウト3塁で何するの?」って思いながらも、「軟式野球は点が入らないから」という常識を疑わず転がす打撃をしてました。
今思えばこんな心構え(準備)じゃヒットは打てないよなぁ・・・
私が他のチームでの試合で、他の選手がワンアウト満塁で回ってきて「僕はスクイズエンドランのサインがいつ出るかな?」っと思いながらベンチから見ていました。
サインは出なくて、結果はピッチャーゴロ⇒ホームゲッツー、試合後のミーティングで、そのチームの監督が「結果は仕方ないけどあの場面で外野フライを打つ意識で打席に入ったのか?」 っと言ったのです。
僕は軟式野球に囚われて、「フライを打って良いケースなんて軟式野球であるの?」とすら思っていた僕には衝撃的なミーティングでした。
他の試合でも、ノーアウト一塁で僕がサードゴロ打ってゲッツー食らって、キャプテンに「繋ぐ打撃しろ!」っと怒鳴られても、監督は「俺がバントやエンドランのサイン出してないんだからOK、送ったところで1点とれるのかな?」っと言ってくれて救われました。
監督も軟式野球を模索してましたが、監督チームのスタイルは「長打を絡めて点を取るスタイル」
俺たちは守備練習もできないし、やれる事はバット振る事ぐらいでしょ?って言っていました。
その長打を打つスタイルでマルハンカップの全国大会へ連れて行って頂いたので、日本一には届きませんでしたが監督のスタイルチョイスは正解だったと思います。
軟式野球の常識に囚われず、明確なスタイルやチームカラーを選手に言うのは選手が迷わずプレイできる要素でよい事です。
今まで僕は場面場面でノーアウト1塁だからバント、ワンアウト1塁だから盗塁とか場面で戦略を考えてましたが、それじゃ点差も関係ないし流れも読めない。
その監督の影響で「私のチームなら何点差なら勝てるか?」を考えました。
①やまだチームは1点差の最終回はプレッシャーで守りきれない。
②最低2点差以上欲しい、今居るピッチャーで0点で最終回まで行くのは難しい。
当たり前の事かもしれませんが何点差で勝つというビジョンを立てると采配しやすいと思います。
やまだは5-3 7-5なら勝てるという采配をしてます。
何点差で勝てるのか?想像すると采配のヒントになって合うスタイルを見つけやすいかも・・・
野球で打つ事って楽しいですから、そこを強化できるのはクラブチームの強みと取ってます。